04 / FICTION

SLENDER IV.com / 書き下ろし官能小説

甘えと欲望を解放したら、思わずおかわりしてしまった夜の話

作品から着想を得た、書き下ろし官能小説です。

作品の余韻から生まれた、出演者本人とは無関係の独立した物語です。

創作であること

この物語は作品から着想を得た独立したフィクションです。出演者本人の心情や実際の出来事、レビュー対象の固有場面を示すものではありません。

この小説は、作者自身のアイデアと構想をもとに、AIの支援を受けながら文章化・推敲しています。

WRITTEN FOR SLENDER IV.com

<その光景も、自分のカラダも、信じたくなかった>

「さぷらーいず!」

そう言おうと思って、ワクワクしながら彼の部屋のドアを開けた。

合鍵で開けたドアの向こうの空間に充満していたのは、甘ったるい香水の匂いと、卑猥な音だった。

リビングのソファ。そこには、私の知っている彼に、知らない女の子がまたがっていた。

二人とも服は半分脱ぎ捨てられたままで、激しく腰を打ち付け合っている。

女の子の白い太ももが下品なミニスカートからのぞき、快楽にふけた顔で彼にしがみついていた。

私の世界が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた瞬間だった。

けれど、最悪だったのはここからだ。

絶望して、怒って、すぐにここから逃げ出さなきゃいけないのに。

目の前で繰り広げられている、生々しく、汚らわしいはずの光景から、どうしても目が離せなかった。

彼が女の子の腰を強く掴み、彼女の腰が激しく前後するたび、私の心拍数はどんどん速くなっていく。

あんなに激しく愛し合っている。私とするときよりも、ずっと必死な顔で。

その光景を見た瞬間、私の股間のあたりが、じわりと熱くなった。

(……っ、なんで)

裏切られたショックで、涙が止まらないはずなのに。

身体は正直に、あの激しい刺激を欲してしまっていた。

汚い。最低だ。自分っていう人間は、壊れてしまったんだろうか。

けれど、一度火がついた熱は、涙と一緒にどんどん溢れ出した。

駅から少し離れた、静かなカフェ。

運ばれてきたアイスコーヒーのグラスには、細かな水滴がたくさんついていた。

向かいに座る真治くんは、困ったような、それでいてどこか優しい眼差しで私を見つめていた。

真治くんは、私が誰よりも信頼していて、そして……一番都合よく扱ってきた人だった。

適当な距離感で、「かわいいね」なんて甘い言葉をくれる。寂しそうに誘えば、いつもは「またそうやって甘えて」って笑って、優しくあしらわれる。

でも、今の私にとって、その安定感がある場所こそが、唯一の救いに思えた。

私はストローを噛みながら、震える声で話し始めた。

彼の部屋で見たこと。話をするつもりはないこと。

そして、情けないことに身体が疼いてしまったこと。そんなことまで話をするほど混乱していた。

恥ずかしくて、消えてしまいたい思いで顔を赤くしながら語る私を、真治くんはただ静かに、全部受け止めてくれた。

「……私、本当にとんでもない女だよね。あんなこと見て、あんな風に感じちゃうなんて」

「ちょっと経験はないけど、そういうものなのかも知れないよ。ただ音羽が正直なだけで」

真治くんの声は、いつもの穏やかなトーンだった。けれど、ふと顔を上げると、彼の瞳の中に、今まで見たことがないくらい濃い情熱が混じっているのが見えた。

きっと私の告白を聞きながら、彼は私の身体に起きている「熱」を想像している。

それがわかって、私はさらに身体を震わせた。

「ねえ、真治くん」

私はテーブルの下で、わざとゆっくり足を組み替えた。

ストッキングがかすかに擦れる音が、静かな店内に響いた気がした。

彼が私に好意を持っているのは知っている。それを、今は利用したい。ただこの空虚な穴を埋めたい。

最低だってわかってる。

「ねえ、今日なら……いいよ」

思い切って誘い文句を口にしたとき、私の心臓はバクバクと激しく鳴っていた。

いつもなら、「また始まった」って笑って、適当にいなされるはずだった。

けれど、今夜の真治くんは、ただじっと私を見つめていた。

「……本当にいいの?」

真治くんの声が、少しだけ低く、掠れていた。

私は答えず、ただコクンと頷く。

店を出てから、彼の部屋に向かうまでの道中、私たちは一言も交わさなかった。

彼の一人暮らしの部屋は、彼の人柄を表すように整然としていて、落ち着く空間だ。

けれど、今の私にはそこが、自分を塗りつぶしてくれるための神聖な祭壇のように見えた。

ドアが閉まり、鍵がかかる音がした瞬間から、私は我慢できずに彼にしがみついた。

「ねえ、真治くん……」

背中から抱きつき、彼のシャツ越しに体温を感じる。

腕の中で、私の身体が小刻みに震えているのが自分でもわかった。

彼にはわかるはずだ。私が今、どれだけ飢えているかということ。

裏切られた男への憎しみと、それを上回るほどの、卑猥な光景に当てられた身体への欲求。

私は彼の背中に顔を埋め、甘えるように声を漏らした。

「お願い。……全部、忘れさせて。めちゃくちゃにして」

わかっている。 彼が私に抱いている真っ直ぐな好意を、私は今、都合よく利用しているだけだ。

でも、今の私にはそれしか、自分を繋ぎ止める手段がなかった。

彼の手が、私の腰にゆっくりと回される。大きな掌が、ストッキング越しに太ももの付け根をゆっくりと撫で上げた。

「っ……んっ」

指先が触れるだけで、電流が走ったように身体が跳ねる。

真治くんは私の耳元に顔を寄せ、熱い吐息を吹きかけながら、囁いた。

「音羽……。音羽が今、どんな思いか。想像するだけで……おかしくなりそうだ」

その言葉に、私はさらに身体をすり寄せた。

彼が私の身体を望んでいる。その事実だけが、私に生きている実感を与えてくれる。

私は彼を正面から向き直らせると、その胸元にかかった指を滑らせ、ゆっくりとボタンを外し始めた。

ひとつ、またひとつ。肌が露わになるたび、期待で胸が張り裂けそうになる。

そのまま彼をベッドに押し倒し、その上に跨った。

スカートの裾が捲れ上がり、私の秘所が彼に晒される。

そして、私の手が高まった熱をぶつけるように、彼のベルトに手をかけたその時だった。

ガシッ、と。 強い力が私の手首を掴んだ。

「……っ?」

驚いて顔を上げると、そこには真治くんの、ひどく険しい表情があった。

情熱に濡れていたはずの瞳が、今は強い意志を持って私を射抜いている。

「……やっぱりダメだよ、音羽」

突き放すような言葉に、心臓がドクンと跳ねた。

「えっ……? なんで、いいよって言ったのに……」

「うん、俺だって男だし。だけど…やっぱり今は、ただパニックになってるだけだ。」

真治くんは私の手首を離すと、そのまま私をベッドの上に押し戻した。 ふわりと身体が沈み込む。

さっきまであんなに熱かったはずの彼の手が、今は冷たく突き放したものに感じられた。

「……っ、何で!」

激しい感情が、胸の底からせり上がってきた。

絶望して、ボロボロになった私を、あんなに優しく受け止めてくれたはずなのに。

いまさら何?私を拒絶するの?

私に価値がないって言うの?

「ふざけないでよ! 真治くんまで、私を馬鹿にするの!?」

涙が溢れ出し、視界がにじむ。

私は身を起こして、彼の胸を何度も叩いた。

殴ったところで、彼には痛くないだろう。けれど、今の私にはこの怒りをぶつけることしかできなかった。

「私を、慰めてくれるんじゃなかったの!? だったら、抱いてよ! 誰でもいいから、今の私を塗り潰してよ!!」

泣き叫ぶ私の身体は、激しい感情に突き動かされて、大きく上下していた。

激昂して、暴れて、それでも身体の奥底では、拒絶されたことで得たさらなる飢えが、疼きを増していた。

その時だった。

激しく抵抗して暴れていた私の身体を、真治くんの強い腕がぎゅっと抱きしめた。

暴れていた私の身体は封じ込められ、ただ上下する呼吸だけが、二人の間に熱い空気を生み出していた。

「……っ、もういい!離してよ! 」

まだ怒りが、悲しみが、私を突き動かしていた。

けれど、真治くんは離さない。むしろ、私の激しい抵抗を嘲笑うかのように、さらに力を込めて私を彼の方へと引き寄せた。

背中から伝わる彼の心拍が、激しく打っている。

「……もう、無理だよ」

耳元で、低く、掠れた声が響いた。

それは諦めのような、けれど同時に、長い間張り詰めていた理性がぷつりと切れた瞬間の音のように聞こえた。

「音羽……。君がこんな状態で誘ってきて……。僕の我慢なんて、本当は限界なんだよ」

そのまま、私の身体がひょいと持ち上げられた。

視界が回転し、次の瞬間には私がベッドに仰向けに押し付けられていた。

逃げ場を塞ぐように、彼の大きな身体が私の上にのしかかる。

さっきまでの拒絶が嘘のように、彼から発せられる熱量が、私の肌をじりじりと焼き尽くそうとしていた。

「……んっ、んんっ……!っはぁ…」

彼は私の唇を、強引に塞いだ。噛み合うような激しい口づけ。

そこにあるのは、ただ純粋な、男としての飢えだけだった。

舌が強引に口内に侵入し、私の舌を絡め取り、粘膜の隅々までを蹂躙していく。

鼻腔をくすぐる、彼自身の汗の匂い。それが、私の脳の奥底にある、あの不浄な光景へのスイッチをさらに激しく押し出した。

「……はぁっ……んっんっ…」

私は彼の首に腕を回し、自分から舌を突き出して、その侵入を歓迎した。

身体が熱い。股間のあたりが、もう耐えられないほどに疼いている。

けれど、真治くんは私の期待を裏切るように、不意に口づけを解いた。

「……はぁっ、はぁ……」

私は不満げに身をよじらせ、彼の胸を押し上げようとした。けれど、彼は私の両手首を片手で軽々と掴み、頭の上に固定した。

「……全部忘れるんでしょ?」

そう囁いた彼の顔は、残酷なほどに美しかった。

自由を奪われた私の身体に、彼の指先がゆっくりと触れ始めた。

まず、鎖骨のあたり。

指の腹が、白く柔らかな肌をなぞる。その触覚が繊細で、けれど確かな熱を持って私の神経を刺激する。

彼の指先が、ゆっくりと私のブラウスのボタンに向かって降りていく。

布地が肌から離れるたびに、冷たい空気が触れ、その直後に彼の熱い視線が肌を灼く。

私はわざと背中を反らせ、自分の身体を彼に押し付けた。

けれど、彼は急がない。

ブラジャーで盛り上がったままの私の胸を、指先で円を描くようにゆっくりと辿った。生地越しに、乳首が硬くなっていくのがわかる。

「……んぅ……はぁ…」

ブラジャーの隙間に侵入してきた指先が、その先端を、かすめるように捉えた。

「はっ…はっ…」

ピンときつまった突起を、親指と人差し指で挟み、ゆっくりと、じっくりと、圧をかけて転がす。

あまりにゆっくりとした動きに、快感よりも先に焦がれるような感覚が全身を駆け巡った。

「外すよ…」

言いながら、彼はホックを外しブラジャーを取った。

あらわになった胸の、はち切れそうに固くなった先端にキスをする。そのまま舌で転がす。彼の息遣いと濡れた音がやけに大きく聞こえた。

「あぁぁ…っ……んんっ……はっ…はぁっ…」

左手で私の背中を支えたまま、彼の右手が、私の下腹部へと、ゆっくり、ゆっくりと降りてくる。

私の秘所はもう、熱い蜜を滴らせているはずだ。

なのに彼はわざとそこを直接触らず、太ももの付け根から、ゆっくりとその周辺を撫で回しはじめた。

「いや……あぁ……ぅんぅ」

柔らかい内腿の皮膚に、たびたび彼の指が食い込む。

そのたびに、私の身体はビクンと跳ね、股間の疼きが拍動となって心臓まで突き抜けた。腰が動いてしまう。

彼は急に私の脚を開かせ、太ももにキスをしながら目線を付け根へと動かした。

「……ねえそこ、濡れてるよ」

真治くんの声が、低く響く。

「だって…」

恥ずかしくて、太ももを閉じる。

彼はそれを拒むように右手を滑らせ、下着の端で手を止めた。私の左太ももにキスをする。

「あぁぁぁ…ぁぁ…」

我慢できなくて、彼の腕を掴む。

「触るね…」

指先が、ようやく、私の聖域に触れた。 薄い下着の生地越しに、クリトリスの盛り上がった部分を、人差し指の腹で、ゆっくりと圧迫し上下する。

「……ぁあっ!!」

鋭い刺激に、私は腰を浮かせて叫んだ。

けれど、彼はそこを離さない。濡れて張り付いた生地の上から、線を書くように、塗りつぶすように。

指の腹が、粘膜に伝わる摩擦を最大限に引き出す速度で、じっくりと、じっくりと、そこを弄り回した。

やっと得られた快楽が、ぐっと押し寄せてくる。

彼の指が、そのまま、ゆっくりと、下着の隙間に入ってくる。

「んっ、んん……!」

ぬるりと少しだけクリトリスに触れ、前触れなく秘所の入り口へと潜り込んだ。

指先がショーツの端をずらし、直接、熱い粘膜に触れた瞬間。私はビクンと背中を反らせ、声を上げることもできずに口を大きく開けた。

指先が触れた場所が、くちゅ、と濡れた音を立てる。

「……すごい。中がすごい濡れてる」

指が少し大きく動き、音がぐちゅ、ぐちゅと鳴る。

私が腰を揺らして彼をせがむと、私の期待を裏切るように、指を一度抜いた。

「……やっ………ぁぁっ」

空虚感が襲い、私は呆然として彼を見上げた。

彼はそのまま身体をずらし、私の脚をさらに大きく開かせると、その間に潜り込んだ。

次に感じたのは、指の感触ではなかった。

彼の舌が、ゆっくりと、じっくりと、舐め上げてくる。

「……だめ……あああっ」

全身の毛穴が逆立つほどの衝撃。

指よりも柔らかく、けれど熱を持った舌が、私の秘所の中心を真っ直ぐに捉える。

クリトリスの小さな突起を、舌先でコリコリと転がし、じゅる、じゅぷ、と卑猥な音。

凝縮された快楽が、脳を直接揺さぶる。

あの人があの子にしたであろう行為を、今、私は真治くんにされている。

汚らわしいはずなのに、どうしようもなく心地いい。

舌が入り口から中へと押し込まれ、粘膜のひだを一つひとつ丁寧にほどいていく。

私は彼の頭を抱え込み、指を髪に深く食い込ませて、ただ快感に身を任せた。

「……んっ、あぁっ……! 真治くん、しんじくんっ……!!」

あと少し。

そう思った瞬間、舌が離れていく…。私は激しく身体を震わせた。

「はぁ……っ……っ……無理、お願い…入れて…」

はしたなく見えるだろうか。ただ、それももう、どうでも良かった。

「……入れるよ?」

息混じりの声で、彼がそういった。

私の秘部は、その瞬間を待ち受けるかのように、収縮していた。

「うん…うん……入れて…」

腰が浮いてしまう。これほどに自分から求めたことはない。

もう一度指が入ってきた。どんな声を出したかはわからない。腰を振っている。クリトリスを触られている。

「……あぁ…………」

彼が、自身の膨らみを、私の入り口にゆっくりと押し当てた。熱い。

指とは比べものにならないほどの質量と熱量が、私の入り口をじわりと圧迫する。

亀頭の先端から、じりじりと、じっくりと入り口に擦り付け、私に入り込もうとしていた。

「……ハァ…音羽……」

掠れた声にたまらなくなり、自ら腰を突き出した。

指よりも遥かに太く、硬い熱が、私の入り口をゆっくりと押し広げていく。

粘膜が無理やり押し広げられる音が聞こえた気がした。

「っ……あぁ!」

今まで指でほどかれていたはずなのに、本物の質量に貫かれる衝撃に、私は腰を激しく震わせた。

彼が腰をわずかに動かしながら深くしていくたびに、熱い塊が私の内壁を強引に押し除け、奥へと潜り込んでいく。

内側がみちみちと張り詰め、破裂しそうなほどの充足感に襲われた。

「……クッ。……音羽、気持ちいい…もう、出そうになっちゃうよ…」

彼はそこで一度動きを止め、わざと私の最深部で、ゆっくりと膨らみを脈動させた。

ドクン、ドクンと、彼自身の鼓動が私の中で直接響き、その振動が快感となって全身を駆け巡る。

(あぁ……っ、全部、入ってる……奥が…)

私はたまらなくなり、自ら腰をぐいっと押し上げた。 その瞬間、彼が喉を鳴らして腰を深く突き入れてくる。

「……あぁあああっ!」

激しい快感の衝撃に、視界が白く染まった。

正常位で深く突き上げられるたび、中の弱い部分が容赦なく擦られ、脳がしびれるような刺激が押し寄せてくる。

音を立てて混ざり合う。

あの日見た、あの不浄な光景。

けれど今は、それを塗りつぶすほどの熱量と匂いで、私の世界は満たされていた。

「あ……っ…あっ、ねぇ…あっ…私に、させて……」

私は彼の上に這い上がり、自ら跨った。

対面座位。私の重みがそのまま彼に伝わる。

挿入は深く、さらに深く。

自らの意思で腰を落とした瞬間、今までで一番深い場所まで彼が到達し、私はむさぼりつくように腰をくねった。彼が奥に当たり、それが壁を押し付ける。

「あぁっ!、んんっ……!、あ、ああっ!!」

自分の気持ち良いところで、激しく腰を前後させる。

彼が突き上げるたび、中の粘膜がグチョグチョと音を立てて波打ち、快楽の波が止まらなくなる。

お互いのリズムが完全に同期し、理性のタガが完全に吹き飛んだ。

「音羽……っ!音羽っ!!」

「しんじくん……っ!、いや……はっ…はっ…もうダメ!」

加速するピストン。感覚はもう、どちらが上か下かもわからない。

ただ、お互いの身体が、激しく、激しく、そこでぶつかり合い、最高の快楽をむさぼり合っていた。

絶頂の予感が足の先からせり上がり、全身が強張る。

「イク……イクっ!だめ、イっちゃうっ!!」

私が叫んだのと同時に、真治くんが私の腰をぐいっと引き寄せ、最深部まで一気に突き上げた。

「……っああああああっ!あっ、……あっ!」

真っ白な閃光が走り、身体中の力が抜けた。

内側が激しく痙攣し、彼の膨らみをぎゅうぎゅうと締め付ける。

同時に、彼もまた、私の最深部に向けて、熱い塊を何度も、何度も、激しく叩きつけた。

ドクドクと、彼の熱が私の中に注ぎ込まれる感覚。

その脈動が、私の孤独を、絶望を、すべて真っ白な快楽で塗りつぶしてくれた。

私たちは重なり合ったまま、激しく肩で息をつき、しばらくの間、ただお互いの鼓動を感じていた。

部屋に漂うのは、濃厚な情事の後の、甘くて少しけだるい匂い。

心地よい疲労感に包まれながら、私は真治くんの胸を枕にして、ぼーっと天井を見上げていた。

彼の手が、私の背中を優しく、ゆっくりと撫でている。

「……ふふっ」

不意に、可笑しくなって笑みがこぼれた。

あんなに激しく、めちゃくちゃにされたのに。

今の私は、不思議なほどに穏やかな気持ちで、満たされていた。

「どうしたの? 音羽」

「んー……。なんだか、すっきりしちゃった」

嘘ではない。

あの日見てしまったあの光景も、裏切られた悲しみも。今はもう、遠い日の出来事のように感じられた。

「……本当に、ずるいな、音羽は」

真治くんが、呆れたように、けれど愛おしそうに笑った。

その言葉に、私は彼の方を向いて、わざといたずらっぽく微笑みかける。

「だって、真治くんが優しいのが悪いんだもん」

「ははっ。まあ、いいか。……まあ、たまになら、いいよ」

彼が私の額に、優しくキスをした。

それは、恋人同士の誓いのような、けれどそれよりもずっと自由で、心地よい距離感のキスだった。

そんな、大人だけの特別な関係が、ここから始まるのだと予感した。

「ねえ、真治くん」

「ん?」

「……もう一回、する?」

私の言葉に、真治くんは一瞬だけ呆れた顔をしたが、すぐにまた情熱的な瞳を取り戻して、私を抱き寄せた。

「ね、今度は私が……」

今夜はまだ、始まったばかりだ。