SLENDER IV.com / 書き下ろし官能小説
彼氏と旅に出たのに、スーパー銭湯で知らない男を楽しんでしまった
作品から着想を得た、書き下ろし官能小説です。
作品の余韻から生まれた、出演者本人とは無関係の独立した物語です。
この物語は作品から着想を得た独立したフィクションです。出演者本人の心情や実際の出来事、レビュー対象の固有場面を示すものではありません。
この小説は、作者自身のアイデアと構想をもとに、AIの支援を受けながら文章化・推敲しています。
WRITTEN FOR SLENDER IV.com
1 予定外の宿
「今日、どこ泊まる?」
そう訊いたのは、日が落ちてからだった。今回の旅行には、最初から予定なんてほとんどなかった。行きたい方向へ車を走らせて、気になった店があったら入る。眠くなったら、その辺で宿を探す。
そんな旅を一度やってみたいと言い出したのは彼だった。私も面白そうだと思った。ただし。
「スーパー銭湯は嫌だってば」
そこだけは譲れなかった。
「もうここしかないって」
「だって雑魚寝でしょ?」
「一晩くらいいいじゃん。冒険、冒険」
「そういう冒険は求めてないんだけど」
結局、負けた。
というより、本当に他に泊まれそうなところがなかった。大きなお風呂に入れるだけマシか。そう思って受付で館内着を受け取った。
2 館内着の違和感
私は普段から、肌の出る服をよく着る。別に無自覚なわけじゃない。むしろ逆だ。
自分の身体のどこが綺麗に見えるかは、それなりに分かっている。短いスカートも、身体の線が出るトップスも好きだった。男の人の視線に気づくこともある。
気づいていて、気づいていないふりをする。それも含めて好きなのだ。彼には、とっくにバレている。
「今日も出しすぎじゃない?」
なんて言われることもあるけれど、本気で嫌がっているわけでもない。たぶん彼だって、自分の彼女が見られることを少し楽しんでいる。だから私たちの間では、それは半分冗談のようなものになっていた。
ところが。
お風呂から上がって館内着に着替えたとき、私は鏡の前でしばらく自分を見ていた。変なの。
普段なら、もっと肌を出している。なのに今のほうが落ち着かない。理由は分かっていた。
下着をつけず、そのまま館内着を着ていたからだ。周囲を見れば、同じ格好の女性はいくらでもいる。下着はつけたりつけなかったりだが、別に私だけおかしなことをしているわけではない。
周りをちゃんと確認しておけば良かったとも思うけど、普段でもコンビニくらいはノーブラで行く。それなのに、なぜかこの柔らかい館内着は頼りなく感じる。廊下へ出た。
誰も私なんて気にしていない。そう思うのに、人とすれ違うたびに妙に意識してしまう。
見えてないよね。
分かんないよね。
そう考えている時点で、本当はもうダメだった。
3 休憩スペースの視線
休憩スペースで彼の隣に座る。最初は普通にしていた。けれど、そのうち退屈になった。
彼は漫画を見つけて夢中になっている。私は脚を椅子の上へ上げ、膝を立てて座ってみた。柔らかな館内着の短パンが少しずれる。
太腿が結構大きく露出した。私はスマートフォンを見るふりをした。誰か見てるかな。
顔を上げずに周囲の気配だけを探る。思ったより楽しい。普段の服なら、私が選んで着ている。
見られることだって想定内だ。でもこれは違う。
みんな同じ館内着。お風呂上がり。
化粧だって薄い。
そんな場所で、自分だけがこっそり別の遊びをしている。私は一度脚を下ろした。しばらくして、今度は大きく伸びをした。
ただの伸び。
誰が見たって、それだけ。
だから面白い。
そして、その頃には何人か気になる男性を見つけていた。その中に一人、かなり好みの人がいた。年齢は私たちとそれほど変わらないと思う。
一人で来ているらしい。最初はそれだけだった。その人が近くを通ったとき、なんとなく姿勢を変える。
少し離れたところに座っていたら、視界に入りそうな場所へ移る。私が見ていることに、向こうも気づいているような気がした。でも確信はない。
ひとり遊び。
それでよかった。
声をかけられたら、たぶん私は困る。彼氏がいるから。
だけど、見ているだけなら。見られているだけなら。何もしていない。
その言い訳も楽しかった。
「俺、もうちょっと漫画読んでるわ」
彼が言った。
「じゃあ私、ぶらぶらしてくる」
「迷子になるなよ」
「ならないし」
私は立ち上がった。例の彼がいた。
少しだけ遠回りして、その前を通った。視線を感じた。
たぶん。
それだけで満足して戻った。
4 消灯後
その夜。
マットを二枚並べて、彼と横になった。こんな場所で眠れるわけがないと思っていたのに、照明が落とされると案外静かだった。周囲には知らない人たちが寝ている。
すぐ近くにも人がいる。私は彼に背中を向けた。すると後ろから身体を寄せてきた。
「ちょっと」
小声で言う。
彼は笑っている。
たぶん昼間の私を見ていたのだ。私が妙に楽しそうだったことも。いろんな男に見られていたことも。
そして、それを彼自身も楽しんでいた。だから、いつもより少し大胆だった。
息が耳の後ろに触れる。彼の手が、館内着の上から腰を撫でた。布越しでも、指の熱がすぐ分かった。私は肩をすくめて、もう一度小さく言った。
「……やめて。聞こえる」
「聞こえないよ」
低い声だった。普段より少し掠れている。手は腰から脇腹へ滑り、肋骨の下をゆっくりなぞった。
館内着の生地は薄くて、指先の形まで分かる。私は唇を噛んだ。
昼間から下着をつけていないことが、急に生々しくなる。
布一枚の内側で、肌がそのまま空気に触れている気がした。彼の指がさらに上がり、胸の下を通る。乳首はもう少し硬くなっている。自分でも分かっていた。
「今日、ずっと見てた」
彼が耳元で言った。
「脚、上げてたろ。わざとだよな」
否定できなかった。息だけが漏れた。彼は笑って、親指で乳房の外側を円を描くように撫でた。布が乳首に擦れるたびに、小さな電流が走る。私は布団を握った。
「……っ」
声にならない音が喉の奥で止まった。隣のマットで、誰かが寝返りを打つ。布が擦れる音だけが大きく、心臓が跳ねた。彼の手は止まらない。今度は下へ降りて、太ももに回された短パンの裾から中へ入ってきた。
素肌。
指が内側を撫でる。私は脚を閉じかけたが、彼の膝が後ろから挟んできた。
昼間、他人の視線を集めて遊んでいた熱が、ここで一気に戻ってきた。
彼の指は太腿の内側をゆっくり上下するだけで、まだ一番弱いところには触れていない。それがかえって苦しかった。
「濡れてる」
囁きが耳の穴に直接入ってきた。その言葉でお腹の奥がきゅっと締まった。
私は小さく首を振った。否定というより、これ以上言わないで、という意味だった。
彼は分かっていながら、中指を割り込ませて、割れ目に沿って一度だけ滑らせた。
腰が勝手に浮いた。
「はっ……」
また声が漏れそうになる。私は自分の手を後ろへ回し、彼の腹に触れた。館内着のズボンの上からでも、硬いものが分かった。
指で形を確かめると、彼の息が乱れた。公平にしたかった。いや、公平なんかじゃない。私が触ると、彼の指がさらに深く入ってきた。
クリトリスの横を、ゆっくり擦られる。音を立てないように、私は口を閉じたまま鼻だけで呼吸した。
目を閉じると、周囲の寝息がやけに大きく聞こえる。誰かが起きていないか。廊下を歩く足音はないか。その不安が、指の動きと重なって、熱を一段上げた。
「声、出すなよ」
彼が言った。 腰を少し前に突き出すようにして、私の手に自分を押しつけてくる。
私は指を開いて、布の上から握った。彼のものが跳ねる感触が、掌に伝わる。
昼間、他の男に見られていた自分を、今この彼が知っている。そのことが妙に繋がって、私は自分でも驚くほど濡れていた。
中指が浅く入る。出し入れはごく小さく、音が出ないように気を遣っているのが分かった。
それでも内側は敏感で、入るたびに足の指が丸まった。私は彼のものを、ズボンの上からリズムを合わせて握ったり離したりした。互いの呼吸だけが近づいて、マットの上で小さく揺れる。
「……だめ」
私が先に言った。声にならなかったので、もう一度、唇だけ動かした。
「声、出る」
彼の指はまだ動いていた。クリトリスを親指で軽く摘まむように刺激されて、視界が一瞬白くなった。
私は彼の手首を掴んだ。力は弱い。止めてほしいというより、これ以上されたら本当に我慢できない、という合図だった。
彼はしばらく止まなかった。それから、ようやく指を抜いた。濡れた指先が太腿の内側を一筋なぞって、館内着の外へ出る。
私は荒い息のまま、背中を丸めた。彼は後ろからもう一度密着して、耳に唇を寄せた。
「続きは、起きてから」
冗談みたいな声だった。私は答えなかった。答えられる状態じゃなかった。下はまだ熱くて、脚を閉じても閉じても収まらない。
周囲の誰にも気づかれなかったことだけが、救いであり、同時に興奮の残り火だった。
5 眠れない夜
止めたのは私だった。なのに。
眠れない。
隣を見る。
彼はもう寝ている。信じられない。
自分だけ人に火をつけておいて。私は天井を見つめた。身体を横向きにする。
反対を向く。
また仰向けになる。ダメだ。
6 深夜の休憩スペース
少し歩こう。
そう思った。
水でも飲めば落ち着くかもしれない。静かに起き上がり、休憩スペースへ向かった。昼間よりずっと人が少ない。
自動販売機の明かり。漫画の棚。
眠っている人。
そして。
いた。
思わず笑いそうになった。昼間の彼だ。
こんな時間まで起きている。
7 偶然の終わり
私は飲み物を買った。すぐには近づかなかった。彼もこちらを見た。
でも何も言わない。私も言わない。
そこから妙なゲームが始まった。
彼が場所を移す。
しばらくして、私も飲み物を捨てるついでに場所を変える。
少し近くなる。
私は漫画を取りに行った。
わざと少し大人向けに見える表紙のものを選んだ。
戻る。
さっきより近い席へ座る。
偶然。
そう全部、偶然。
少なくともそういうことにしておける。彼が立った。
どこかへ行った。
私は漫画を読み続けた。戻ってくる足音がした。私は本を閉じた。
立った。
そして歩いた。
通路の途中。
戻ってきた彼の正面で止まった。初めて、真正面から顔を見る。やっぱり格好いい。
彼も止まった。
何も言わない。
私も言わない。
数秒だけだったと思う。
でも、もう言い訳はできなかった。
私は少しだけ顎を引いた。唇の前に指を立てた。
静かにして。
その意味だけ伝えて、歩き出した。ついてくるかどうかは振り返らなかった。足音がした。
<おお、来るんだ>
館内の端。
人通りのない場所まで行って、私はようやく振り返った。彼がいる。
ここまで来てしまえば、もう昼間までの遊びとは違う。
見せるだけ。見られるだけ。それなら何もしていない。ずっとそうやって自分に言い訳していた。
なのに今、私は彼氏ではない男と二人きりになる場所を、自分から選んだ。
壁に背中がつくまで、あと一歩だった。私は先にその距離を埋めた。踵を上げるようにして顔を近づけ、彼の唇に自分の唇を重ねた。
彼は固まっていた。次の瞬間、私が舌先で下唇をなぞると、彼の手が私の腰を掴んだ。
キスはすぐに深くなった。息を吸う暇もなく、舌を絡められる。歯の裏を舐められ、唾液の音が小さく立った。私は慌てて彼の胸に手を当てた。
館内着の上からでも、胸板の硬さが掌にくる。指を開いて、鎖骨の下まで撫でる。彼の手が同時に上がり、私の乳房を下から包んだ。
布一枚。下着はない。彼の親指が円を描くと、乳首がすぐに立った。転がされる感触が、昼間の視線よりずっと直接的だった。
キスを止めずに、小さく鼻を鳴らした。彼はそれに応えるように、もう片方の手も胸へ持っていき、両方の先端を同時に指で挟んだ。
「ん……」
声は喉の奥で潰した。立ったまま、お互いの館内着の中へ手が潜る。私の指は彼の腹を下り、ズボンの中へ入った。熱い。すでに硬くて、先が濡れていた。
握ると、彼のキスが一段強くなった。私の胸を揉む力も増す。乳首を指の腹で押しつぶすように転がされて、膝が笑った。
彼の手が私の短パンの中へ入ってきたとき、指の入り方が彼氏とは違った。彼氏より少し荒く、迷いがない。
それが分かった瞬間、私は思わず彼のものを強く握りしめた。彼の喉が鳴った。目を開けたままキスを続け、彼の反応を見た。
暗い通路の先に、誰もいない。その確認すら、興奮だった。
立ったままのペッティングは、音を立てないようにゆっくりだった。彼の指は割れ目を開き、クリトリスを直接擦った。
私は彼の肩に額を預け、腰だけを小さく前後させた。館内着の裾がずれ、太腿の内側が彼の手首に触れる。指が中へ浅く入り、すぐに出る。その繰り返しで、熱が下腹に溜まっていった。
「はっ……ん、いく」
声にならないくらい小さく言った。彼は分かったらしい。親指をクリトリスに当てたまま、中の指を少し深くした。
私は彼のものを握った手に力を込め、腰を突き出すようにして絶頂した。脚が震え、壁に背中を預けたまま、声の代わりに彼の唇を強く吸った。
内側が痙攣して、指を締めつける。彼は動きを止めず、余韻が終わるまでゆっくり擦り続けた。
息が戻らないうちに、身体を回された。壁に胸を預け、短パンだけを下ろされる。冷たい空気が太腿に触れた次の瞬間、熱いものが割れ目に当たった。先が入口を探る。
私は片手で壁を支え、もう片方で彼の腕を掴んだ。
入ってきた。
「っ……あっ!」
一瞬、声が出た。すぐに歯を立てて唇を噛んだ。我慢した分だけ、中に広がる感触が濃くなった。
不安定な姿勢で、奥まで埋まる。彼は一度止まって、私の顔を覗き込んだ。大丈夫か、と聞いている目だった。私は小さく顎を引いた。続けて、という意味。
ピストンは浅く、音が出ない速さだった。それでも当たる場所が深くて、私は壁に額をつけた。
彼の手が前へ回り、クリトリスを指で挟む。挿入と外側の刺激が重なって、腰が勝手に動き始めた。
しがみつくように壁に体重を預け、自分から後ろへ腰を送る。館内着の上衣だけが残り、下だけ裸の格好が、自分でも見えたら恥ずかしいと思った。
「あっ……また、いく……いっちゃう………すぐ…気持ちいいから…」
息だけのような声で伝えた。彼は応えるように腰の動きを速めた。深さは変えず、リズムだけを変える。
クリトリスを弾く指も早くなる。私は自分の腕を口に当てて、喉の奥でだけ鳴いた。
絶頂は先ほどより長く、内側が彼のものを何度も啜るように締めた。彼も息を止めたのが分かった。抜かれるとき、ぬるりとした感触が太腿を伝った。
膝をつく余裕もなく、私は壁に手をついたまま少ししゃがんだ。彼が前に出て、硬いままのものを唇の前へ持ってくる。
私は彼の方に向いた。顔を上げて目を合わせ、口を開いた。
先を含み、舌で裏をなぞる。手も添えて、根本をしごく。彼の腹が上下する。脈が掌と舌に直接伝わってきた。
最後まで口を離さなかった。熱いものが喉の奥に届く寸前、彼の指が私の髪に入った。
量は多くて、飲みきれずに唇の端から溢れた。それでも離さず、収まるまで含んでいた。ゆっくり口を離すと、糸が一度切れた。
二人とも息が切れていた。私は壁に背中を預けたまま顔を上げる。彼も同じように、少し離れた位置でこちらを見ていた。
数秒、何も言わない。
それから、私のほうが先に、口元だけ小さく笑った。彼も短く息を吐いて、同じように笑った。
それ以上の言葉は、いらなかった。
8 帰る場所
どれくらい経ったのか分からなかった。私は一人で休憩スペースへ戻った。
彼とは別々に。
連絡先も知らないまま。 名前すら知らない。 それでいい。
マットのところまで戻る。彼氏は、私が出ていったときとほとんど同じ格好で眠っていた。私はその隣へ潜り込んだ。
寝顔を見ていると、急に現実へ戻ってきた気がした。何やってるんだろ、私。
少し前まで、スーパー銭湯なんて絶対嫌だと言っていた。ちゃんとしたホテルがいい。雑魚寝なんて無理。
そう文句を言っていたのに。私は自分の館内着を見下ろした。一日中、これに振り回されていた気がする。
いや。
違う。
振り回されたんじゃない。私が勝手に面白がったのだ。見えるかな。
見てるかな。
そんなことばかり考えて。そして最後には、見るだけでは足りなくなった。彼氏が寝返りを打った。
私は反射的に目を閉じた。しばらくして、規則正しい寝息が聞こえる。起きてはいない。
私はそっと目を開けた。明日になれば、また車に乗る。次にどこへ行くのかも決めていない。
それが今回の旅行のルールだ。行き当たりばったり。
何が起きるか分からない旅。
私は暗い天井を見ながら、口元だけで笑った。彼には絶対言えないけれど。